１．書籍情報
太田康夫著、日本経済新聞出版、2021年10月発行、320ページ
２．購入した経緯
仕事の都合で購入
３．読書メモ
似たような会議体や規則が延々と続き、かつ日本勢が遅れているという話ばかりで嫌になった。
ひとつ役に立ったのは、気候変動に伴うリスクの内訳である、物理的リスクと移行リスクを具体的に説明してくれたこと。
①物理的リスク：環境の悪化、水資源の過度の使用、生物多様性の喪失、森林破壊、環境事故の影響を受ける物的損害や生産性の低下、またはサプライチェーンの切断など。例えば洪水により、銀行に担保として差し入れられた資産が破壊されるようなリスク。
②移行リスク：低炭素で持続可能な経済に適応する過程で、企業（および銀行）が被る可能性のある潜在的な経済的損失を指す。例えば、新しいエネルギー効率規制が導入されれば、適応するために多額の費用を必要とする可能性があり、収益性と信用度に影響を与えかねない。
４．購入前の自分に薦めたい度
★★☆☆☆（5段階中2）
