『黄金の60代』

黄金の60代 読書メモ - ビジネス

1.書籍情報

郷ひろみ著、幻冬舎文庫、2022年11月発行、349ページ

2.購入した経緯

本屋で面陳列になっていたが、1ヶ月間で5~6冊売れ、残り1冊となっていた。厳しい芸能界で長く生き抜いている著者から人生訓を学びたくて購入。

3.読書メモ

成功する人は、ビジネスパーソンであれ芸能人であれ、同様に自分に厳しくストイックである模様。

■「普通のことをコツコツやっていれば、人は勝手に、特別と判断するのでは、と思うようになった。初めから特別なことをやろうとすれば、じつは、人から、風変わりな奴、と一笑に付されるだけなのだ。」(11ページ)

■「人は年を重ねれば重ねるほど叱られなくなる。だからこそ叱られることは大事なのだ。そして、いくつになろうが、お叱りは気づきなのだ。 つまり、人に叱られるというのは、まだその人に伸びしろがあるから、と僕は解釈している。”人間は、死ぬまで発展途上”、これは僕の信条だ。そしていくつになっても何事も謙虚に聞き入れることが大切だ。」(22ページ)

■「僕は部屋でのんびりしているときでも、パジャマのままソファに寝っ転がってテレビを見たり、新聞を読んだりはしない。その行為自体が性に合わないのだ。」(42ページ)

■「勝ち負けは人に対して抱く意識ではない。自分自身に対するものなのだ。他人に抱くのは短絡的で、自身に抱くのは建設的だ。それに人生は長い。これから先どうなるかなんてわかるはずがない。だからこそ他人と比較するのではなく、自分のなかだけで高い意識を持ち続け、自身を鼓舞させていくことが大切なのでは、と僕は思っている。」(44ページ)

■「ある時期まで、人に見られていないときぐらい、自分を律しなくていい、どんな風に振舞おうといいじゃないかと、靴を玄関に出しっ放しにしたり、手がふさがっていれば扉を足で閉めたりしていた。しかし、40代のなかごろにある人からいわれた。すべての行いは自分自身のためでもある、と。(中略)そしていつのころからか、たとえ見られていなくても、僕のやるべきことに差異があってはならない、そうしたほうが、僕の心が落ち着くということがわかった。」(123ページ)

■「60代をこれまでの人生のなかで最高に充実した10年にしたい、そうするにはどうしたらいいか、と考えていた。ただ漫然と60歳を迎えるだけでなく、そのためになにか新たにできることはないだとうかと模索しているうち、『いや、待てよ。好きなことをやめてみるのも、新たなことを始めるのに匹敵するぐらい価値があることからも』と思った。」(195ページ)

■「身の回りの物についてもそうだろうが、自身の心のなかも同じように整理整頓する必要があるのではと思う。自身の心が整理されていれば、同じように、物も整理できるはずなのではと思ってしまう。 だから、僕自身の心の中が整理できていないのであれば、それは内から外へと表れるだろう。心がどこかルーズになっていれば、身の回りも片づけることができないのではないだろうか。」(300ページ)

4.購入前の自分に薦めたい度

★★★★☆(5段階中4)

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