1.書籍情報
城田真琴著、東洋経済新報社、2021年12月発行、205ページ
2.購入した経緯
最近のトレンドのひとつであるエンベデット・ファイナンスについて、基本的な内容を押さえたくて購入。
3.読書メモ
はじめに、本書に限らず、日本ではEmbeddedが「エンベッデド」ではなく「エンベデッド」というカタカナ表記になっているのが気になる。なぜ「ッ」の位置がそこなのか…
第1章で基本事項の説明があり、あとは欧米・日本の実例紹介が中心。
実例をメモしているときりがないので、法制度などの実例以外の部分で幾つかメモ。
■エンベデット・ファイナンスの主要プレイヤーは「非金融企業」「イネーブラー」「ライセンスホルダー」に分類される。イネーブラーはフィンテック企業、ライセンスホルダーは銀行のイメージだが、実際には両者の境界は特に日本ではあいまい。(21-30ページ)
■2021年11月からの施行で、「金融商品の販売等に関する法律」が「金融サービスの提供に関する法律」に改められ、新しく「金融サービス仲介業」が創設された。(31ページ)
■日本では、一般的なBNPLは後払い決済サービスに分類され、割賦販売法上「信用購入あっせん業」にあたる。免許制ではないが、経産省への「登録」が必要。BNPLをBaaSとして提供するフィンテック企業は要登録。(57ページ)
■住信SBI銀行が事業会社(JALやヤマダ電機など)に銀行サービスをBaaSとして提供しているが、この場合、事業会社は銀行代理業の「許可」が必要。(162ページ)
4.購入前の自分に薦めたい度
★★★★☆(5段階中4)