1.書籍情報
瀧本哲史著、新潮新書、2015年12月発行、253ページ
2.購入した経緯
恒例の瀧本哲史シリーズ。
3.読書メモ
著者のシリーズは学生や若者向けが多いが、本書は30歳以上のビジネスパーソン向け。そのため、前提知識の要求水準が上がり、かつ説明が凝縮されている。
論理的思考力の極めて高い人が時事評論を書くとこうなる、というのがよく分かる本。
なかでも、第13章の「ネットの炎上は必然である」が面白い。以下、章末の「まとめ」を抜粋(140ページ)。
- ネットメディアはスクリーニング機能がないものが多いため、情報の精度は低い。
- ネットには炎上するような情報のほうが収益を生みやすい構造がある。
- 怪しげな情報にひっかかる少数の「信者」を見つけることが、ネットビジネスにおいては重要な戦略となっている。
- 危険な思想でもごく一部の共感者が現れる恐れがある。
4.購入前の自分に薦めたい度
★★★★☆(5段階中4)