『世界一やさしい「才能」の見つけ方』

世界一やさしい「才能」の見つけ方 読書メモ - ビジネス

1.書籍情報

八木仁平著、KADOKAWA、2023年4月発行、271ページ

2.購入した経緯

前著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』が非常に良かったことから、本書も購入。

3.読書メモ

前著に並ぶ名著。

■「自分の「やりたいこと」よりも「資格を活かす」ことの優先順位が高くなってしまっています。このように、資格を代表とする「スキルや知識」を重視した生き方はとても不自由です。(中略)自分の「外側にあるスキルや知識」を求めるのではなく、「内側にある才能」に目を向ければいいのです。「スキルや知識」をつかうのも、結局は自分自身。だから何よりもまず、「自分の才能」について学ばなければいけません。」(36ページ)

■「注意してほしいのは、「スキルや知識」が必要ないということではありません。大事なのは順番です。まずは「才能」を見つける。その才能を土台として、「スキルや知識」を上乗せする。それによって、「あなただけの強み」が生まれるのです。(中略)多くの人は「スキルや知識」を学ぶことに時間をかけます。「才能」は人生の土台となるものなのに、見つけることに誰も時間をかけようとしません。そもそも、自分に才能があることすら気づいていないのです。だからこそ、気づいた方にとってはとてつもなく大きなチャンスです。」(39ページ)

■「(ドラクエでは)攻撃力の低い魔法使いは剣を持って戦おうとはしません。それは、「自分は剣で攻撃しても勝てない」と諦めているからです。あなたが誰かに憧れてしまうのは「自分もそう(注:ドラクエの例では、戦士として)生きられるかもしれない」とまだ希望を持っているからです。(中略)憧れが才能を殺し、諦めが才能を活かすのです。諦めることができた瞬間には「やっと諦めることができた」という清々しい気持ちで、本当の自分の才能に目を向けて人生を生き始めることができるようになるのです。」(44-45ページ)

■「努力すれば成功する/努力しなければ成功しない」は間違いで、真実は「才能があるものに対して努力して、楽しみながら大成功する/才能がないものに対して努力して、しんどい思いをしながら成果も出ない。そして努力することをやめてしまう」(46ページ)

■「才能は「当たり前にやっていること」の中にある」(61ページ)

■「才能は動詞。「つい、やってしまっている行動」こそが才能」(64ページ)

■才能は、遺伝が50%、育った環境が50%(64ページ)

■「才能はある程度決まっていて、今から変えることはできません。ですが、変えられるものもあります。それは「才能の捉え方」です。才能の捉え方はすべてあなたに委ねられています。自分の持っている才能のポジティブな点に目を向けて、とことんつかい倒してやろうと覚悟を決めたときに、人生を丸ごと受け入れて、本当の自分で生き始めることができます。」(67ページ)

■「自分の才能を深く理解し、才能が長所として活きる環境に身をおくことです。つまり、「自分がイキイキするのはこういう場所だ」と、才能をプラスに発揮できる環境を見極めるのが勝負どころなのです。」(76ページ)

■「才能×スキル・知識=強み(=成果を生む能力)」
 「ピカチュウなのに、はっぱカッターを練習するな」(80ページ)

■「他人にイラっとしたときは、他人のできないことを指摘するのではなく、「その逆が自分の才能なんだ」と捉えましょう。」(104ページ)

■親や先生によく注意されたことは、自分の突き抜けているポイント。目立っているからこそ、注意される。注意されるくらい自然とできる才能を見つけて、それを長所として発揮できる環境に移ることが大事。(104-105ページ)

■「禁止されると辛いくらいの「才能」を仕事にするとどうなるでしょう。そうなれば、「仕事をしたい」とか「したくない」というレベルではなく、「仕事をつい、やってしまう」という状態になります。そのとき、人生から「モチベーション」の問題は消えます。言い換えれば、「今モチベーションが上がらずに困っているのであれば、才能を活かせていない」ということです。 成功の秘訣は「やる気を出すこと」ではなく「やる気がなくてもできることを続けること」。」(110ページ)

■「「イラっとするのは”自分にとっての当たり前”ができていない人を見たとき」と学んだ旦那さんは、喧嘩が始まるたびに「妻がどんな才能を持っているか見つけるチャンスだ!」と考えて奥さんの才能の理解を深めていきました。奥さんも影響され始め、「才能の違い」を受け止められるようになったそうです。「違いを責め合う夫婦喧嘩」は、「違いを活かし合う夫婦会議」に変わりました。」(131ページ)

■「「クラフト法」とは、目の前の仕事に「才能を活かす工夫」をすることで、自分の転職に変えてしまう技術です。」(154ページ)

■人頼りのポイント:①自分の存在価値(=自分が貢献できていること)を認識する、②自分が嫌なことをやりたい人がいると気づく、③人は頼られると嬉しいと気づく(174ページ)

■「自分の短所を残して人に頼るのは、もはや社会貢献」「あたなの短所が、誰かが長所を活かす居場所になる」(180ページ)

■「僕はサン=テグジュペリの残したこの言葉が好きです。「完璧とは、他に足すべきものがない状態ではなく、他に引きべきものがない状態である」 この言葉を僕は、「自分のできない99%のことを人にお願いして手放し、自分の才能を活かせる1%のことに一生懸命になるものだ」という意味として受け取りました。」(181ページ)

■仕事とは、「当たり前」にできることと、「ありがとう」+お金の交換(189ページ)

■「「がんばっているのに収入が増えない」ではなく、「がんばっているから収入が増えない」」(190ページ)

■「得意なこと(才能)」と「好きなこと」が見つかれば、多くの人にとって関心のある「仕事選び」が一気にラクになります。前述のように「才能」は「動詞」で表されます。才能が見つかれば、その「つい、やってしまう行動」が長所として活きやすい「職種」が決まります。「好きなこと」は「名詞」で表されます。好きなことが見つかれば、興味を持てる「業界」が決まります。」(202ページ)

4.購入前の自分に薦めたい度

★★★★★(5段階中5)

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