『1on1ミーティング』

1on1ミーティング 読書メモ - ビジネス

1.書籍情報

本間浩輔・吉澤幸太著、ダイヤモンド社、2020年11月発行、304ページ

2.購入した経緯

1on1ブームのさきがけとなった『ヤフーの1on1』の続編。

3.読書メモ

前著ほどのインパクトはないが、コロナ発生も踏まえてアップデートされた内容を含め、幾つかポイントをメモ。

■「人は案外自分のことを知らないから、フィードバックを受けて、自分の盲点を知り、自己認識の制度を高める必要がある。加えて、自分を変えられるのは自分だけなのだから、自分の行動を変えてみて、さらに新しくフィードバックを受けて調整していく必要がある。これこそが大人の学びである」(51ページ)

■「少なくとも自分の部下に対しては、評価も育成もちゃんとできないといけない。部下が、この人がいてくれた方が自分のパフォーマンスは上がる、と認める存在にならなければいけない。(中略)上司の一番の役割は、部下をモチベートして、個人と組織の成果を最大化すること。」(ページ)

■「ヤフーの社内でも、「とにかく10分でもいいから、週1回は必ずやってほしい」というようになりました。上司と部下とで互いに信頼感を高めていくためには、それなりの頻度が必要だ、とあらためて強く思うようになったからです。「信頼関係がないと1on1が成立しない」のではなく、「上司と部下の信頼関係をつくるために1on1をやる」ということでもいいかな、と思うのです。」(149ページ)

■「心理的安全性の前提となる信頼感を醸成するために、あるいは信頼感を取り戻すために、対話はますます重要です。ここに1on1の新しい役割があります。リモートワークの比重が拡大していく中での働き方で、欠きがちになるコミュニケーションを補う機能として、1on1の重要度は増します。これまで職場で顔を突き合せての対話、他愛のないおしゃべりが、どれほど気晴らしや励ましになったかを思い返してみれば、それがごっそり抜け落ちた状態がどのようなものか、想像すればわかるのではないでしょうか。」(153ページ)

■「『善の研究』の中で西田は、「他人に模倣のできない自分の特色」、つまり「強み」を「個人性」と呼んでいます。この個人性と社会性を両立させるということが大事で、人が持って生まれた個性を社会に役立てて初めて「善」になるというわけです。「強み」が社会とつながることで「幸せ」が生まれるのでしょう。」(239ページ)

4.購入前の自分に薦めたい度

★★★☆☆(5段階中3)

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