『リーダーは話し方が9割』

リーダーは話し方が9割 読書メモ - ビジネス

1.書籍情報

永松茂久著、すばる舎、2022年12月発行、234ページ

2.購入した経緯

以前読んだ『人は話し方が9割』の続編。

3.読書メモ

読みやすくスタンダードな内容。

■「リーダーに必要な力は人をやる気にさせ、能力を引き出す話し方」(24ページ)

■「何もない状態が「自己否定感」だとすると、まずはその存在意義を認められて「自己肯定感」(=安心感)が上がり、「自己肯定感」が満たされると、人は次に社会でのポジショニングが含まれる「自己重要感」(=特別感)を意識するようになります。」(31ページ)

■「誰からも愛される完全無欠なリーダー。この幻想がかえってあなた自身を苦しめていることは理解して頂けたと思います。ではいまどんなリーダーが求められているのでしょうか? それはあなた自身が部下に求めているものと同じです。つまりは「可愛げと愛嬌」です。この2つは上の立場から下の立場に求めるものだけではなく、実は逆も同じなのです。可愛げと愛嬌があるリーダーだからこそ、人は親しみを感じ、「自分がいないと」と責任を持ってくれるのです。」(43ページ)

■「人は好きなものが同じ人、つまり自分のプラスの意味での共通点がある人に親近感を感じ、好意を寄せるようになります。ですからたくさんのコミュニケーション本やセミナーなどではよく「お互いの好きなものの共通点を探しましょう」と書いています。これはその通りです。しかし、実は、そのつながりが長続きするかどうかは、「嫌いなことを理解しているかどうか」で決まるのです。」(122ページ)

■「ではどうすれば自分の意見を持った下の人が育つのか? もうおわかりでしょう。下の人に発言をさせればいいのです。「意見を言いなさい」ではなく、思わず下の立場の人が話したくなるような環境を作ればいいのです。人は言葉で思考を作ります。もちろん親や上司、先生といったリーダーの言葉は、その人の考え方に大きな影響をおよぼします。しかし、実は一番大きな影響を与える言葉、それは「自分自身が発した言葉」なのです。人は自分の言葉で思考を構築し、未来を作っていきます。ということは、自分の意見や前向きな言葉を自ら発していくことで、自然と成長していくということになります。逆にネガティブな言葉ばかりを発してしまうと、結果的に自分の人生を同じくネガティブなものに導いてしまうのです。」(134ページ)

■「いま思うことがあります。コミュニケーションは話す力と聞く力が必要とされます。しかし、その間にもう1つ大切な力が隠されている、と。それは「話さない力」です。」(137ページ)

4.購入前の自分に薦めたい度

★★★☆☆(5段階中3)

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