1.書籍情報
小野和俊著、ダイヤモンド社、2020年7月発行、224ページ
2.購入した経緯
本屋でパラパラとめくってみて、面白そうだったので購入。
3.読書メモ
最近この手の本は多いが、本書は他の人が言っていることの真似や寄せ集めではなく、筆者が自分の体験に基づき、自分の言葉で書いた本。エンジニア、そしてITベンチャー代表としての経験を通じた具体例が面白く、分かりやすい。以下に数点をメモ。
■「『谷』(欠点や弱点、不足している点)を埋めるな、『山』(長所、ユニークな価値)を作れ」(22ページ)
■「谷」を埋めたくなる3つの理由(23ページ〜)
①社内の賛同を得やすい、②考えなくてすむ、③長所よりも短所のほうが気になりやすい
■「山」を作る3つのコツ(26ページ〜)
①まだ誰もやっていない、②他業種や他国の成功例のエッセンスをとり入れる、③ギャップに目をつける
■「山」を作るプレゼン、3つのコツ(40ページ〜)
①共感する事実から入る、②重要な「つなぎ」は自分の言葉で語る、③決め台詞を用意する
■ダメなアイデアが生まれる5つのパターン(65ページ〜)(特に②に注目)
①プレッシャーを受けて無理やり考えるとき、②役職者の思いつきをとり入れるとき、③変に差別化しようとするとき、④流行に安易に寄せるとき、⑤「この機能が追加されれば大型案件がとれる」というとき
■To Stopリストに加える5つのこと(144ページ〜)
①定例会議、②引き継がれた業務、③手作業のデータ集計・資料作成業務、④社内向けに提供しているシステムやサービスで利用者の少ないもの、⑤事故の再発防止策を重ねた結果、慎重になり過ぎている仕事
■「ベンチャー企業であっても大企業であっても、調整型とリーダーシップ型、双方のマネージャーが必要」(211ページ)
4.購入前の自分に薦めたい度
★★★★★(5段階中5)