1.書籍情報
西尾太著、日経BP社、2021年3月発行、285ページ
2.購入した経緯
ジョブ型雇用に関心があり、購入。
3.読書メモ
タイトルや帯に「ジョブ型」「DX対応」「副業」などの流行り言葉を並べているが、内容は普遍的なもの。普遍的なものとして良い内容なのに、誤解を招くタイトルや帯を付けていることがもったいない。
(例えば「DX対応」については、「RPAやAIもある時代なので、CTOと共にHRを考えるべし」といったごく当たり前のことが5ページ分書かれているだけ。)
以下、良かったところをメモ。
■業務種別として「戦略」「企画」「運用・判断」「オペレーション」に区分(53ページ)
→特に、世の中の部署名でテキトーに使われている、「戦略」と「企画」を整理したのは良いアイデア。自分の勤め先でも、「法務部・企画グループ・戦略チーム」や「戦略調査部・戦略企画グループ」など、意味不明な部署名が散見される。
「戦略」:数年間を見据えた「何をするか」「何をしないのか」などの戦略立案の業務
「企画」:戦略実現のための企画の立案・提案・承認を得ることに関する業務
■「「やる気を失っている中高年をどうしよう」とおっしゃる会社ほど、「ちゃんと向き合っていないよね」というのが現実です。厳しいことも言わず、早々に諦めて妖精化させているのは、HRの責任かもしれません。」(98ページ)
■キャリア形成における人材類型(175ページ)
I型:スペシャリスト
T型:専門性にプラスしてマネジメント力がある人材(重宝される)
Π(パイ)型:2つの専門性にプラスしてマネジメント力がある人材(特に重宝される)
一型:ジェネラリスト(ネガティブなニュアンスで)
4.購入前の自分に薦めたい度
★★★★☆(5段階中4)